社会的能力と文明的能力
ある人は、自分の社会的能力に自信をもっていた。
しかし、食べること、装うこと、
声をかけることなどのもつ意味を知らなかった。
つまり、文明的能力をまったく欠いていた。
別のある人は、社会から距離をとろうとして、
文明からも離れてしまった。
つまり、ただの野蛮人になってしまった。
社会的能力はあるのに、
文明的能力を欠く人は少なくない。
その一方で、
社会的能力はなくても、
文明的能力をもつ人もまた少なくない。
後者のような人は、引け目を感じることなく、
また、ただの野蛮人になることもなく、
堂々と文明人としての道をいけばいい。
ボーロ