無限に強い光が無限に弱まると
「無限に強い光は、
その無限の強さのため、
無限に遠くまで届きます。」
偉い人たちの前に立って、
僕は話をしている。
「無限に遠くとは、
変なことを言うな。」
しかめ顔と嘲笑。
「この光は、
遠くへ行くごとに、
弱まっていきます。
ですから、
無限に遠くまで届くときには、
無限に弱まっています。
さて、無限に強い光が、無限に弱まると、
どうなるでしょうか。
…じつは、それが私たちなのです。」
勇気をふりしぼるというよりも、
やけっぱちな気持ちだった。
そんな夢からさめ、ホッとしたが、
正夢だったらいいなと思う。
ボーロ