しっぽとアース
最近はあまり見なくなった気もするが、
車のうしろから垂れ下がっているヒモ、
あれは電気を地面に逃がすためのものだ
という話があった。
電化製品だとアースという線があって、
これも電気を地面に逃がすための線。
しっぽは脊椎動物にとって
このアースみたいなものだという
仮説を昔から信じている。
しっぽをよく動かす犬は、
豊かな感情とともに生じる
大きなエネルギーを
体の中にためこまないよう、
ああやって外に逃がしている。
猫はストレスを感じるとしっぽを動かす。
よくないエネルギーを外に逃がしているのだ。
残念ながら人間にはしっぽがない。
だから、余分なエネルギーがたまってくると、
坐骨や腰骨に神経痛を起こしてしまう。
しっぽというアースさえあればよいのに、
ないものだから、
人間は余分なエネルギーを逃がすために、
脊椎動物としては余分な
エクササイズや活動をする。
さて、なぜ人間はしっぽをなくしたのか?
まさか余分なエクササイズや活動のためではあるまいな。
…と疑いながらも、
そうかもしれないと少し思っている。
ボーロ