哲学の中庭

…と、真理の犬たち

青年的隠者

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隠遁するのは

人の世に疲れた老人だけではない。

 

人の世を恐れる青年もまた、

その魂を内に隠遁させている。

 

その純粋さ、潔癖さによって、

青年の内に、核、もしくは道が、

ようやく形をなしはじめる。

 

そのとき、恐れから一転、

青年は自らの魂を、

外へ放りださねばならない。

 

内に形をなしはじめたものに対して、

世界はあまりに広く、

人間はあまりに深く、

真理はあまりに遠いからだ。

 

 

 

ボーロ