2018-05-25 青年的隠者 ボーロ 隠遁するのは 人の世に疲れた老人だけではない。 人の世を恐れる青年もまた、 その魂を内に隠遁させている。 その純粋さ、潔癖さによって、 青年の内に、核、もしくは道が、 ようやく形をなしはじめる。 そのとき、恐れから一転、 青年は自らの魂を、 外へ放りださねばならない。 内に形をなしはじめたものに対して、 世界はあまりに広く、 人間はあまりに深く、 真理はあまりに遠いからだ。 ボーロ