哲学の中庭

…と、真理の犬たち

なぜあなたは黙るのか?

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「立場」という力、パワーを笠に着て

相手を黙らせる人は、

相手が黙るしかない立場にあることを、

知っていてそうする。

 

すると、その「相手」であるあなたのほうは、

黙るしかない立場にあるから、

黙っているのだろうか。

 

じつは、そうではない。

 

あなたは、自分がひとたび声を発すれば、

これまでの世界が終わってしまうことを、

知っているのだ。

 

立場などというパワーよりも

はるかに強大な力を、

自分がもっていることを、知っているのだ。

だからあなたは、それを恐れて、

自分の声を封じている。

 

どうだろう、そのミノタウロス

大猿でも尾獣でもいい、あなたの声という恐るべきものを、

一度解放してみてはどうだろう。

 

それで壊れ去るごまかしを

積みあげた者たちのほうが、愚かなのだから。

 

 

ボーロ

 

*1:エドワード・バーン=ジョーンズ《テセウスと、迷宮の中のミノタウロス