なぜあなたは黙るのか?
「立場」という力、パワーを笠に着て
相手を黙らせる人は、
相手が黙るしかない立場にあることを、
知っていてそうする。
すると、その「相手」であるあなたのほうは、
黙るしかない立場にあるから、
黙っているのだろうか。
じつは、そうではない。
あなたは、自分がひとたび声を発すれば、
これまでの世界が終わってしまうことを、
知っているのだ。
立場などというパワーよりも
はるかに強大な力を、
自分がもっていることを、知っているのだ。
だからあなたは、それを恐れて、
自分の声を封じている。
どうだろう、そのミノタウロス、
大猿でも尾獣でもいい、あなたの声という恐るべきものを、
一度解放してみてはどうだろう。
それで壊れ去るごまかしを
積みあげた者たちのほうが、愚かなのだから。
ボーロ