哲学の中庭

…と、真理の犬たち

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「足」という2つの肉塊あるいは出入口

足首より下、 つまり足の甲・足の裏・足の指には、 筋肉や腱が細かくはりめぐらされている。 33の関節があり、 100以上もの筋肉・腱・靱帯があるのだそうだ。 ▼ 参照 The forgotten muscles in your feet (骨の数はなんと体中の約4分の1を占めるのだ…

何が循環を引き起こすのか? ~現象論的唯一性と形而上学的唯一性~

空間には、私を中心とした向きがある。 上下、左右、前後、のように。 さて、空間の向きの「中心」は唯一だ。 そう観念論や現象学は説明する。 だとすると、他人を中心とした向きは、 私を中心とした向きの、 何らかの仕方での複数化(分有)だということに…

霊的経験の亡霊 ~近代以降の「経験」をめぐる循環~

友人と能を観た。 その友人がブログでこう書いている。 ところで、こうした宗教的祭典では当たり前のように霊的直観が、演者や作者のみならず観客にももたらされたことであろう。そうした霊的直観を、対象的に研究することは学問的に現代でも可能である。け…

探求者にとって〈教養〉とは

「教養とは何か?」 これについては様々な考えがあるだろう。 ただ、こんな暗黙の共通理解があるのではないか。 「教養とは、広く共有された古典的知識のことだ。」 だから、「教養」を踏まえたコミュニケーションでは、 共有された知識にまつわる 情報交換…